【No.23】最後のパタゴニア ラニン国立公園散策
目的・きっかけ
準備
トレッキングへ!
目的・きっかけ
トロナドール山が終了した時点で定めていた次の目的地は「PUCON」。ただ移動するだけじゃツマラナイ!というわけで、途中にある「ラニン国立公園」へ寄ってみることにしました。
準備
【1】.情報収集
ロンリープラネット Trekking in the PATAGONIAN ANDES版。Vol.Puyehueへ一緒にトレッキングに行った健太郎さんからの口コミ情報。
又、Junin de los Andes(フニン・デ・ロスアンデス)という町のClub Andina Junin de Los Andes(訳してCAJA)でもラニン国立公園だけでなく
この近辺のトレッキングに関しての情報を無料の地図と共に詳しく教えてもらえます。
CAJAの住所:Padre Milanesio570
CAJAの電話番号:02972-492748
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【2】.トレッキングコースの選定
ロンプラでは触れられていませんが、Lago Tromen周辺が散策できると健太郎さんから聞いていたので、そこを歩いてみることに。
<国立公園入場料>
入場料は不要。
*但、国立公園の目の前にある「Guarderia Tromen」で入園の申請(国籍、名前、スケジュールなど)が要求されます。
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【3】.装備の準備と調達
すみません。記録なしです。
※今回はTromenを基点に動いたので、旅用の全荷物を背負っていました。
食料調達はJunin de Los Andesでたった一軒しかないスーパー「LA ANONIMA」で済ませました。品揃えは豊富ではないですが、トレッキングに充分なものが入手できます。
「LA ANONIMA」はCoronel Suarez通りとDon Bosco通りの交差点に位置しています。
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【4】.その他情報
■アクセス
Junin de los AndesのバスターミナルよりTromenまでのバスがでています。
<行き>
Transporte Castelliというバス会社より8時30分と17時30分の1日2便、毎日運行。
運賃15アルゼンチン・ペソ(手荷物扱いにできないような大きなザックは荷物代として別途2ペソ徴収されます)
<帰り>
私達はJunin de los Andesに戻らずに、TromenからチリのPuconへ抜けました。
Junin de los Andesのバスターミナル内の会社がPucon行を取り扱っているので、Pucon行きの日を伝えてチケットを前もって購入し、席を押さえておきました。
運賃:Junin de los Andes→Pucon 70アルゼンチン・ペソ
時間:月曜〜土曜 Junin発6時40分→Tromen通過が7時30分頃
日曜 Junin発14時40分→Tromen通過が15時30分頃
バス乗り場はGuaderia Tromen前の原っぱです。
また、Junin de Los Andesに戻る場合もGuaderia Tromen前原っぱがバス停となってます。
帰りのバスの時間は確か9時半と18時半の2便だったはず…。
■テントサイトについて
★私達が泊まったのはGuaderia tromenに隣接しているテントサイト。
←この白い建物の裏がテントサイト。原住民(マプチェ族)の家族が営んでいます。
テント1人:15アルゼンチン・ペソ *一度支払えば、何日でもいられるしくみのようです。
水場あり。トイレあり。小さな売店あり。(売店は上記写真の白い建物内にあります。)
但、シャワーだけは3アルゼンチン・ペソ徴収されます。
★Lago Tromenの近くにもテントサイトがありましたが、トイレやシャワーなどの施設は見当たらず。水場は近くを流れる川。
★ラニン山のRefugioは行っていないので、詳しいことは分かりません。
■トレイル状況
Lago Tromen付近の散策程度であれば迷うことはありません。(所々草木がボウボウのままなのは、ちょっと歩きにくかったけど…)
地図はGuaderia tromenでもらえます。
ラニン山へのトレイルは要所要所に木の看板がありましたが、私達は入園して1時間くらいの場所で引き返してしまったので、それより上のトレイル状況は分かりません。
→公園入り口の看板。
また、ロンプラには載っていませんが、Guaderia Tromenよりチリ側に100m程行くと「Cerro Mirador」という小高い丘へのトレイルがあります。*Miradorはスペイン語で「見所、View Point」という意味。
その名の通り堂々たるラニン山やLago Tromen(トローメン湖)が一望できる場所。登りで約30分、おすすめスポットです。
■日没時間
パイネより30分ほど早いかなぁと感じました。今の時期(1月中旬)であれば、夜21時位までライトなしで歩けます。
※参考までに日没表を下記に掲載します。この表より30分早めて見ておけば間違いありません。
CONAF(CORPORACION NACIONAL FORESTAL)発行パイネ国立公園マップの付加情報より抜粋して転記。
DATE |
日の出 |
日没 |
1月20日 |
5:52 |
21:44 |
2月20日 |
6:48 |
20:52 |
3月20日 |
7:38 |
19:50 |
4月20日 |
8:29 |
18:42 |
9月20日 |
7:32 |
19:31 |
10月20日 |
6:24 |
20:21 |
11月20日 |
5:29 |
21:17 |
12月20日 |
5:15 |
21:55 |
■地図
私達は特に地図は買っていません。ロンプラとCAJA及びGuaderia Tromenでもらった地図で対応しました。
■アウトドア用品の調達
Junin de los Andesの町にはなんちゃってアウトドア店(実は釣具屋がメインだった)しかありません。
町の荒物屋(スペイン語でFeriteria)でもホワイトガソリンは入手できず。今回はホワイトガソリンではなく、ガソリンスタンドのガソリンで賄いました。
■アウトドア系旅行会社
Junin de los Andesの街中にラニン山登山を扱う旅行代理店が数軒ありました。アイゼンなど必要な道具もレンタルしています。
但、今回私達は全く登山の予定がなかった為、これらの代理店を訪れていないので、登山にかかる費用などは不明です。
■食事の内容
記録なしです。すみません。
トレッキングへ!
■2009年1月18日 快晴 Junin de los Andesバスターミナル→Tromen 所要時間約1時間 移動距離63km
Tromenエリア散策 歩行時間2時間半 歩行距離約10km
りゅうじ:体調良好
ひろこ:体調良好
朝8時半発のTromen行バスに乗り込む。
みんな軽装なのに、私達は全部の荷物を持ってTromenまで移動するので、この荷物だけ見るとラニン山のてっぺんまで行くような人に見えるであろう。
しかし、今回登山はしないつもりだ。この山は富士山と全く同じ標高(3,776m)で写真で見てもその様相は富士山に似ている。
私達も何回か富士山には登っているが、「この山は登るより見ているほうが面白い」というのが竜ちゃんと私の共通認識だ。
そういう先入観があるからなのか、このラニン山にはあまり興味をそそられなかった。ここでの目的は「Araucani~a(アロウカーニャ)」という木。
チリ南部ではこのアロウカーニャの木を庭木にしている家が多々あって、「気持ち悪い木だ!」と思っていたのだが、なんとこの木は生長すると枝をボトボトと
落としていき、最終的には頭でっかちの木になるらしい…と知ってから、なんだかむしょうに頭でっかちアロウカーニャを見たくなった。
しかもこのラニン山一帯にはこのアロウカーニャが群生しているという!うひゃ〜、気色悪い〜。
Junin de los Andesの町から1時間くらいでTromenに到着。早速、ラニン山が見えました。
→これがラニン山かぁ〜。ほほ〜う。
全ての荷物を持っていた私達はバス停から歩いて数十歩のテントサイトに直行し、テントを設営。ひとまず荷物を置いて、腹ごしらえをしてから
すぐにLago Tromen散策へと繰り出しました。
→Lago Tromen(トローメン湖)へ向かう途中の道。埃っぽかった。
→Lago Tromen
この湖畔沿いを歩いていくと…ありました、ありました!アロウカーニャの木!!
→アロウカーニャ群生中!
これだけでは私が何を以って気色悪いというのか分からないと思うので、もう少し近づいてみましょう。
→う〜ん。あと一歩。
→ぎゃぁ〜〜。
→ぎゃぁぁあああ〜〜。
私はこの木の質感と存在感が怖いです。このアロウカーニャの木を勝手にモンスターツリーと名付けて怖がっている私でした。
この木を撮影していたら竜ちゃんとはぐれてしまい、この木々の中にただ一人という状況となった時が恐怖の頂点だった…。
■2009年1月19日 快晴 歩行時間2時間半 歩行距離約?km
りゅうじ:体調良好
ひろこ:体調良好
今日は一日何もすることがない!おまけにテントの中はサウナのように暑い!というわけで、今日はもう少しラニン山を近くで見ようということに。
→ラニン山へ向かうトレイルはよく整備されてます。この森林限界は30分ほどで抜けました。
→ラニン山と記念撮影。
ラニン山の麓を歩いてみたけど、「登りたいっ!!」というようないつもの積極的な気持ちが心に芽生えません。
竜ちゃんと二人山を見上げながら、今までのパタゴニアでのことなどを語り合っているうちに、「パタゴニアは終わったんだ」という気分になってきました。
実は数日前に友人からアコンカグア登山に関してのメールを受け取っていて、その頃から気持ちがアコンカグアに傾き始めていたのです。
このラニン山の麓で「よしっ!次はアコンカグアだ。一気に行くぞ〜!」ということに二人の気持ちが固まったのでした。
アコンカグア登山の様子はアクティビティNo.24南米最高峰アコンカグア山へのエクスペディションにてご紹介してます。
最後に……私の見たかった頭でっかちアロウカーニャ
→本当はもっと下の枝がとれて頭でっかちになるそうです。
最後の最後に……早起きしたら赤富士ならぬ「赤ラニン」の姿が見えました。
→アロウカーニャと赤ラニン。
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